2010年11月15日月曜日

両足の小指の皮膚を引き剥がし、そこから頭上に向けて途切れないようにクルクルと遠く離れた凧を手中に戻すように巻き上げていく。費やす時間はバラバラだ。一瞬の人もいれば、2年間掛かる人もいれば、途中で放り投げちゃう人もいる。
風呂に入ってごはんを食べて用を済ませて文庫を20ページくらい読み上げタバコに火をつけコーヒーを一口入れ煙を吐きだし天井に向かう煙の見送りを済ませて、件の皮膚をクルクルと解いていく。

忘れていけないのは蛍光灯に変えなくてはいけないことだ。蛍光灯は天井の中央に位置してる。配置の妙かミナを素直に照らし出してくれる。ミナの素顔を誇張せずに程よく照らしてくれる。

体を起こし壁に背をもたれ、布団の横幅に丁度覆いかぶさる小さな机の上に下敷き代わりのノートを置いて今日の分の皮膚をその上に置く。

今日で右半身は終わりそうだ。

「おいしいコーヒーの真価はアイスコーヒーで決まるんだ(シロップとミルクを入れてからのね) コーヒーチェーンのアイスコーヒーはシロップとコーヒーが混じりあわずにそれぞれが個を主張しているから、まあその為のミルクなのかもしれないけど、その帳尻合わせにミルクを使用するくらいなら、ハナから互いが相殺しあうようなモノを開発してほしいものだ。(接着剤を思い起こして胸糞悪くなる) そこにミルクを足すことによって、昨日君が言っていた小面の見る視点の角度の妙をミルクが行えば・・・・これがおいしいアイスコーヒーってことなんだけどね。」

万年筆のキャップを閉めて息を吹きかけ乾燥の度合いを確かめてから皮膚をクルクル。